供奉車344号(1993年11月27日 大宮工場) ※等級帯追加加工画像4種類あり(笑)

今回はなんとなく、以前大宮工場公開時に見た供奉車344号の写真2枚と、それの加工写真4枚を掲載します。
19931127 大宮工場 供奉車344_2s 19931127 大宮工場 供奉車344_1改ss
これを載せたのは、先日頂いたコメントで供奉車344号に触れられていたことも影響してますが、加工写真は、おふざけが過ぎたかもしれません…w
●未加工の写真2枚は、クリックすると倍の大きさで表示されます。
 
 


19931127 大宮工場 供奉車344_1s
1993.11.27 大宮工場 供奉車344
昭和8年3月に製造された一・二等合造車です。
写真手前側が一等室で、1人掛の回転椅子が並び、定員17人。
便所窓一つを挟んで後ろ側の、窓2枚2組分は二等室で、向かい合わせの固定式腰掛が配置され、定員16人。

外観的には、戦前は皇室用客車のみに採用された、屋根端部に丸みを付けない半切妻形の妻面が特徴ですが、その他の点については一般営業用客車と変わりないようで、3軸のTR73台車でもあることから、マロネ29・マロネ38などの戦前製二等寝台車や、マシ29・スハシ38などの戦前製食堂車に近い雰囲気も感じられました。
ただ、(客車に詳しい方にはいうまでもないことかと思いますが)一般営業用客車で最もこれに近い形態だったのは、供奉車300形を改造して「つばめ」などの増結用となった一等車スイ38(→マイ38)と思われます。

この供奉車344号を見た当時、当方は高校生で(年がばれるw)、知り合いに誘われて大宮工場公開の際に見に行ったのですが、断然興味を惹かれたのはこの車両でした。
当時はこの車両が大宮に保存されていることはもちろん、この形式自体知らなかったので、実際に行ってみて、戦前製優等車の雰囲気そのままで、なおかつスイ38にもよく似た車両が、車内も含めて公開されていることに驚いたものでした。
そしてもちろん、車内にも入って、座り心地も味わいましたが、人が多かったこともあって、車内の写真を1枚も撮らなかったのは非常に後悔しています…。
ただ、車内の印象についてはある程度覚えていますので、いちおう書き連ねてみます。

●客室内張りについて
内張りは、一等室・二等室とも、現存するスハフ32 2357に近い、暗めのニス塗りで、重厚な雰囲気でした。
うろ覚えですが、交通科学博物館のマロネフ59のような、明るい感じのニス塗りとは違っていたように記憶しています。

●二等室(ロ)の印象
二等室腰掛はボックスシートで、生地の色は、国鉄普通車標準の生地の青よりも暗めの色でした。
また、座席中心間隔は2080ミリとのことで、近い時期に製造の近距離用二等車(固定式腰掛)スロ32やオロ36よりも100ミリ前後広いものでしたが、間隔がやや広い以外は、戦前製近距離用二等車と同様の設備だったと思われます。
(生地の色も、戦前製二等車の標準色と思われます)
そうしたことは、当時の知識でもわかったので、在来形客車好きとしては、戦前製優等車の車内に入れて、座席に座ることまでできることに歓喜したものです。
その座り心地は……ソファに近い、柔らめな感じで、非常に良好と感じられました。
個人的には、後に乗車した583系の座席状態よりも勝ると感じられましたが、この二等室と似たような座り心地の車両はなかなか浮かびません。
固定式座席の253系が、多少近い傾向の座り心地という気もしますが。

●一等室(イ)の印象
一等室の1人掛回転椅子の生地は赤で、恐らく、国鉄グリーン車標準のエンジ色と同じか、近い色合いだったかと思います。
Wikipediaにある形式図を見ると、一等室と二等室の定員はほとんど同じでありながら、一等室の面積が倍近くあることがわかり、一等室の1人当たりの占有空間の広さが伝わってきます。
(実際の所は、鋼製の一等車でも、さほど豪華とは思えない車両も存在しましたが。二等車と同じ座席間隔の転換式腰掛で3列にしただけとか、ロングシートとか…)
また、形式図を見比べる限り、この一等室は、戦前の一等展望車スイテ38(スイテ37000)などの一等室に類似の設備ではないかと思われ、当時の座席車としては最上級のものだったのだろうと思います。
344号の車内に入った当時は、そこまでの知識はなかったものの、車内を一見して、それが一等の設備であることはわかりましたので、回転椅子の座り心地に期待しつつ腰をおろしてみたのですが……
正直、びみょうでした(笑)
その座り心地は、クッションがへたっているのか、元からそういう仕様だったのかはわかりませんが、クッションが薄く、固めとも感じられて、さほど座り心地がいいとは思えないものでした。少なくとも、「北斗星」のスハネ25 503や、「はやぶさ」「富士」のオハ24のロビーの回転椅子よりも遥かに座り心地は劣りましたし、座面の座り心地で言えば、209系よりはいいものの、12系よりは明らかに下で、E233系あたりと比べても、どちらが上かわからないくらいだったかと思います。

そんなわけで、座り心地は二等室のほうが断然上という、意外な結果ではありました(笑)
(同行した知り合いも同意見でしたw)
ただ、戦前の一等車と二等車の設備を味わうことができたのは、非常にありがたいことでした。
その後、344号を見れたことはないですし、在来形客車への乗車は、動態保存の三等車でしか味わえてないですから…。
(マイテ49には乗りたいと思っていますが、最近は営業運転がされてないようで気になります)

19931127 大宮工場 供奉車344_2s
こちらの写真は、3軸ボギー台車TR73を主体に撮ったようです。
こうして見ても、皇室用客車、優等客車らしい気品に溢れていると感じられます。

この車両は、戦前製一等車や二等車の設備を残す大変貴重な存在ですし、ぜひとも、再び公開していただけたら…と思います。





■おまけ
なんとなく、やっつけで、等級帯を追加してみました(笑) 
19931127 大宮工場 供奉車344_1改ss
…これはこれでかっこいいw
急行札挿がないので、帯の太さがわかりづらく、少し太くなりすぎたかもしれませんがw
で、仮に、一般営業用客車の形式を付けるとすれば、スイロ38またはスイロ39といったところになりそうです。

ついでにもう1枚。
19931127 大宮工場 供奉車344_1改2ss
窓配置はそのままですが、等級帯を一等のクリーム帯のみにして、全室一等車にしてみました。
こうして見ると、スイ38・マイ38によく似ていることがわかるかと思います。
…こちらは、スイ38の増備という設定で、スイ39…?

個人的には、在来形の優等客車は、等級帯があったほうが、より好ましく感じられます♪



■悪乗り…?
2等級制化後も作ってみましたw
19931127 大宮工場 供奉車344_青帯s
まずは青帯。
窓下の等級標記は省略したので、車体色がぶどう色2号となった昭和34年7月1日以降ということになりますが、扉横の等級標記は省略しています。(忘れたとも言うw)

19931127 大宮工場 供奉車344_淡緑帯s
さらに淡緑帯。
こちらは昭和36年7月29日以降ですが、やはり扉横の等級標記は省略しています(笑)
…どの帯色がお好みでしょうか?w

なお、車体色青15号は大変なので、やる気はないです…w
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非公開コメント

良いですねぇ

大宮にこんな車両が居るんですか。
小生、年寄りですがさすがに3軸ボギー車は乗ったことがありません。
(博物館等の展示品は除く)走行音も聞いてみたいし
是非復活実現させたいですね。
等級帯も最近主流のフィルムを使えば
下地を傷めず簡単に着けられるような気がします。
今度は185を157あまぎ風の塗装にしました高鉄局なら
こういう事が得意なようなんで何とかならないモンでしょうか。

お返事遅くなり、失礼しました。

現在の344号は、この写真の当時ほど状態はよくないだろうと思いますが、残ってはいるようです。大変貴重な、一二等合造車なので、もっと活用してほしいと思います。
自分も3軸ボギー車は未体験です。マイテ49は運転日が限られていたうえ、遠すぎました…。
以前は土日休みがなかったので、乗りに行けなかったのですが、土日に休めるようになったら、運転されなくなってしまいました…。
走行音は録音なら、C62牽引・マシ38連結当時の急行「安芸」で聞きました。(地上で録音されたもの)
マシ38のジョイント音だけ、タタン、タタタン……タタタン、タタン…と聞こえるので面白いです。

言われてみれば、等級帯はラッピングで簡単にできそうですね。
344号の動態保存はさすがにハードルが高そうですが、とりあえず、オハ47あたりに青帯を付けて2等車風にしても面白いような気がします(笑)

それにしても…最近の高鉄局はすごいですね…。
湘南色185に続き、特急色まで…(汗)
まだ後者の現物は見てないですが、いずれ撮影もしたいと思います(笑)

等級帯カッコいいですね。

随分前の記事に今更ですみません。
学年末テストとかでPCがつけられなかったので(携帯で見てはいたのですが…。)

等級帯似合っていると思いますよ。個人的には白帯が一番良い気がします。
(青帯は何か違和感が…。薄いような…。KATOの旧スロ60のイメージが強すぎるから?)

本文でイスの座り心地について述べられていますが、私が山口線でマイテに乗った時も一等室側の回転イスは背もたれが高いし、座面の柔らかさもそこまで良くもなく、かと言って悪くもなくといった感じでした。(へたってはいなかったと思いますが。)
あと、やたら重くて回転が渋いのとイスの向きが現役時代と逆の窓側だったので足元が狭かったと記憶しています。(だから我々だけ正しい向きにして使っていました(笑))

それに比べて展望室のソファーはフカフカ過ぎました!!!
もう一等とは全然違う柔らかさだったと思います。
交博のマロネフ59(コレ私の一番のお気に入りの寝台車です。)のプルマン寝台の部分もそんな感じだったと思いますが…。ちとうろ覚えです。(だいぶ興奮していたので)
またこの春休みぐらいに行って調査したいところですね。

ちなみに一等室と展望室の間の2人向かい合わせの席には座ってません。
なんか安っぽそうだったので。(笑)
あと三軸台車の音ですが、2重窓の防音であまり聞こえてこず、耳を澄ませたら「タタタン、タタタン」と言った少し変わったリズムが何となく聞こえてくるといったとこでしょうか。

そういえば交博が梅小路に移転の話はその後音沙汰ないですね。どうなってしまったのでしょうか?(最近建設予定地では遺跡の有無を調査していましたが。)
とりあえずマロネフ59とスシ28は絶対に持ってきてほしいですね。(スシはスロシに戻して。)
出来ればオハ46などで単編成組んで展示してくれれば…。(オハ46は色あせながらも健在です。)
やはり客車は連なってないとインパクトないですしね。(それが客車の影の薄さ…。)
あと青森から余剰となった24系をちょっと展示してくれれば…(特にオロネ)
ちなみに「日本海」をベースとした妄想編成を考えてまして、大坂方から

オハネフ24 0
オハネ24 0
オハネ24 0
オハネフ25 0
オハネ25 100
オハネ25 100
オシ24 700
オハ25 500
オハネフ25 100
オロネ24 0
オロネ25 0
オロネ25 500
カニ24 100

といった編成なのですがいかがでしょうか(笑)
全車国鉄時代に製造&改造された車両(オハ以外)で東日本に車籍付きで現存している車両をピックアップしてきました。(本当はオロネ25 901をオイネ25として塗装変更の上入れたかったのですがちと遅かったです。)
東日本の新たなるジョイフルトレインとして蒸気の重連で牽引させるとか。

…話が完全に脱線してしまったのでこれくらいで。(くどかったら削除して頂いても構いません。)
失礼します。

お返事遅くなりました&長くなりました(笑)

お返事が遅くなって申し訳ないです。
また、コメントは頂けたらありがたいですし、昔の記事も含めていつでも歓迎です(笑)

等級帯は、当方としても一等の白帯(クリーム帯)が最も似合う気がします。
次点は一等二等車で(笑)

青1号帯の色合いは、逆光ということや、濃すぎると違和感が強くなるので、少し控えめの色合いにしましたが、マロネフ59の写真と見比べると、確かにもう少し濃くてもよかった気がします。
(ちなみに、KATOの旧スロ60の帯色は、戦前の青帯に近い気がします)

マイテ49の座り心地について、ありがとうございます。
お話を拝見しますと、一等室は恐らく、344号の一等側よりは座り心地がよかったのかな…と思います。(なお、344号の椅子の背もたれは、ロビーカーのように低めだったと思います)
また、イスの向きが逆なのは抵抗がありますね。それは現役時には意図されてなかった使われ方でしょうし。当方も、もし乗車の機会があれば正しい向きにしたいと思います(笑)

展望室のソファーはフカフカとは…。もし現役時からそうだったとすれば、展望室に居座り続ける一等客がいてもおかしくないですね(笑)
そういえば、マロネフ59の車内は、外から覗くばかりで、入ったことがなかったのですが、公開時に座ることもできるのですか? だとしたら、ますます入ってみたいです(笑)

マイテ49の、一等室と展望室の間の向かい合わせの席ですが、実はあれも貴重です。
あの座席は、同時期の二等車オロ36と同じものなので、戦前製二等車の座り心地を味わえますので。ただ、『安っぽそう…』と感じられたのは、ある意味正解ですね(笑)

そういえばマイテ49は、戦後に冷房改造されて二重窓になってましたね。
ジョイント音があまり聞こえなくても、二重窓の冷房付在来形客車にごく最近まで乗車できたというのは、物凄く貴重なことだったと、今更ながら感じます。

交博移転話は、確かに聞かないですね。個人的には、とにかくマロネフ59とスシ28が保存され続けてくれれば文句ないですが、オハ46などで編成組んで展示というのは魅力的です(笑)
スシはスロシ復元希望ですか。個人的にはスハシ復元でも十分ですが、戦前の二等食堂車というのも魅力を感じます。
オロネ24は、さすがに東から譲ってもらうまではしないでしょうから、東に少しだけ期待したいと思います。(東は、いまだに出雲のオロネ25とオシ24を残してますが、意図が不明です(笑))

そして妄想編成ですが。24系のみによる編成としては、個人的にほぼ最高レベルの理想的編成です。
ロネが3形式3両連結など、車種が豊富でなおかつ、二階建構造の車両が入ってないので…(笑)
国鉄時代に製造・改造の車両中心に編成を組んでも、在来形に劣らないくらい車種豊富な編成が組めるのですね。
24系を1本くらい、ジョイフルトレイン的に残してもいいのでは…なんて当方も考えますが、このような見事な編成だったら、ますます大変なことになりそうです(笑)
とりあえず、模型で再現してみるのも楽しそうです。

こちらも長くなりましたが、また気が向かれた時にでもコメントを頂けたら嬉しいです。
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