2012年7月 北東北鉄旅行記(16) 7月26日 五能線 ウェスパ椿山の8620形78653

今回の写真は、前回記事(北東北鉄旅行記(15) 7月26日 五能線 リゾートしらかみ5号乗車)の途中で撮ったものですが、カテゴリ分けの関係で別記事としました。
2012.07.26 1614_00(1) ウェスパ椿山 78653s
また、カテゴリに「蒸気機関車(静態保存)」を追加しました。(これの写真もそのうち増えていきそうな気もしますので…w)
●写真6枚中、下方の4枚はクリックすると倍のサイズで表示されます。

ところで、最近は秩父鉄道1007Fさよなら運転の影響か、秩父鉄道記事へのアクセスが増えているようですが、結局1007Fの撮影には行きませんでした。
(小豆1002F撮影のために通ってた関係で、1007Fもけっこう撮り貯められましたし)
 
 

■2012年7月26日(木) (5日目-4)
リゾートしらかみ5号乗車については前回記事で触れましたが。
ウェスパ椿山駅に停車すると……
2012.07.26 1614_18(1) ウェスパ椿山 78653
2012.07.26 16:14 ウェスパ椿山 
蒸気機関車の姿が。
乗車時には、この駅での停車時間はわからなかったので、車内から撮影しました。
(調べてみると16:13~16:14の1分停車だったので、車外から撮るのは難しそうでした)

2012.07.26 1613_00(1) ウェスパ椿山 78653s
(この写真は写りが悪いので拡大画像なしです)

2012.07.26 1614_00(1) ウェスパ椿山 78653s
1914~1929年に732両(鉄道省は672両)が製造された8620形の、78653でした。
8620形は、同時期に製造された貨物用の9600形と共に、国産としては初の本格的量産蒸機として有名ですが、イギリス製の8700形、ドイツ製の8800形などを参考に設計されたこともあり、ランボードやキャブなどに曲線を用いたデザイン、低いランボード、スポーク動輪、化粧煙突、2つのこぶ(ドームと砂箱)、キャブ形状、リベット組立のテンダーなど、大正時代設計の蒸機らしい優雅なスタイルが特徴です。
1935年登場のC55形以降では、直線主体のデザイン、高いランボード、簡素なパイプ煙突、砂箱と一体化したドーム、小型のキャブ、全溶接のテンダー(それらに加えてD51形以降はボックス動輪採用)となり、いわゆる国鉄近代蒸機のスタイルが完成することになりますが、大正~昭和初期の蒸機…8620、9600、C50、C51、D50なども、国鉄近代蒸機とは違った魅力を感じます。
(また、C53・C54・C56・C10・C11・C12は、過渡的なスタイルとなっていて、そちらもまた魅力的です。個人的にはとくにC54……(笑))

2012.07.26 1614_44(1) ウェスパ椿山 78653s
現在、本線で走行可能な動態保存蒸機は、8620・C56・C57・C58・C61・D51・C10・C11・C12の9形式で、そのうち、大正期の蒸機は九州の58654だけですが、個人的には、その時代の蒸機がもっと増えてくれたら……なんて思ったりもします(笑)
個人的には8620形の場合、この78653のような、標準的なデフレクター(除煙板)付の車両が最も好みですが、門デフ装備の58654もなかなか魅力的ですし、いずれ撮ってみたいとは思います。しかしやはり九州は遠いです…(笑)

2012.07.26 1614_46(1) ウェスパ椿山 78653s1
それで、この78653は、2006年7月に日立市から移転されてきたそうですが、見た目には、保存状態はかなりよさそうです。

リゾートしらかみに乗車中、「昔はこの景色の中を、8620形に牽引された鋼体化客車主体の数両の編成が走っていたのだろうな…」と想像しながら車窓を眺めていたので、この78653の姿を目にして、その想像のイメージがより鮮明になりました(笑)
そんな列車の姿を、実際に見てみたいものです…。
(もちろん、さすがに鋼体化客車は厳しいので、高崎の在来形客車で文句はないです。
……物凄い欲を言えば、横川のオハユニ61 107を復活できれば最高ですがw この車両、現役時に五能線で使用されてましたし(笑))

2012.07.26 1614_46(2) ウェスパ椿山 78653s
ボイラーが細く、ランボードが低いため、この角度で見るとその間の隙間が目立ちます。
この点も8620形の特徴なので、模型ではこれを再現したく思いますが、M社の1/150の8620は腰高なだけでなく、この部分が完全に埋まっています…w
最近のNプラ蒸機の完成度の高さは驚異ですし歓喜してますが、8620のまともな模型も製品化してほしいものです…(笑)

なお、この写真とその前の2枚は、列車の発車時に連射で撮ったものなので、微妙に角度が異なっています(笑)



このあたりで、また続きます
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模型に見えました

冒頭の写真では「大きい模型やなぁ」と思っていました。
背景の建物が平屋に見えたせいか勘違いしました。

東北でハチロクというと、SLブームの頃
花輪線の三重連と共に五能線の混合列車も
良く趣味誌に出ていました。ところで
この保存機を見て気付いたことが二つあります。
一つはドームに日立造船のプレートが付いていること、
二つ目はキャブ裾前縁が直角だと言うことです。
小生の郷里にもハチロクが数両配置されていて
こちらの保存機と近いところでは78680と78647が居ました。
78647は従来機の全検切れ代車として長野から来て、
地元の蒸機最終列車を牽引した機関車です。
こちらの保存機と同じ日立製でやはりドームにプレートが
付いていました。他のメーカーは付けていなかったようで
ハチロクが日立笠戸の本格蒸機生産を始めた宣伝かと思っています。
少々形態が違う化粧煙突は残っていましたが
キャブ下はRが付いていました。
(極初期車のいわゆるS字ではなく一般的なキツイRです)
一方、78680は同じ理由で竜華から来ましたが
こちらは川崎製でキャブ下がこちらと同じ直角になっています。
メーカーの仕様ではなくどこか同じ工場で改造された可能性が
あるやもしれないので今度両車の経歴を調べてみます。

ホントに良い状態の様なので復活してオハユニでも牽けば
素晴らしい観光資源になるでしょうね。

状態がいいだけに…(笑)

コメントありがとうございます。
この8620、綺麗な状態で保存されてることもあって、言われてみれば確かに、ライブスチームなどの模型にも見えます(笑)

東北でハチロク……花輪線の三重連はとくに有名ですね。
大正期の中形機で三重連というのも珍しく、写真のみで知っている当方にとっても印象深いです。
個人的には、五能線の混合列車は、それには及ばない感じでしたが、混合列車対応のため、客車が独立暖房(ウェバスト暖房機)装備だったことは知っていました。

8620についてですが、やはり現役時代を見ておられる方の知識には全くかなわないです。
(形式ではなく、1両1両について語れるのもさすがです)
ドームの日立造船のプレートは、珍しいような気もしましたが、やはり他のメーカーは付けてないですか。
キャブ裾前縁が直角という点も、あまり見ない形状のような気もしましたが、大正期の蒸機は製造時の個体差に加えて、後年に空制化やデフ取付等が行なわれたこともあって、形態差が多いのも興味深いです。
(C51あたりだと、個体差はさらに多くなるようですが(笑))

この78653が五能線で動態復活すれば、沿線の景色が素晴らしいこともあって、リゾートしらかみ以上の人気列車になりそうな気がしますし、個人的にも、乗車・撮影のどちらもしてみたいと思えます。
客車の復活は、バリアフリー法その他の関係で、既存形式の増備以外はさらにハードルが高くなるようですが、オハユニなら、荷物扉から車椅子の乗車もできなくはなさそうですし(笑)、ぜひ見てみたいものです。

ハチロク補足

7月東北旅行記完成お疲れ様でした。
今更ですが、ハチロクの件少々補足。
先ず、ドームの製造銘板でしが川崎もありました。
他の日車や汽車がどうだったかは不明です。
78680もお別れ列車牽引で整備されて初めて気付きました。
煤けていたり塗り潰されていたのかもしれません。
次にキャブ下前縁の形状ですが、
「S字キャブの8620の謎」というHPの中に
「部品転用の謎をめぐって」というくだりがあり
そこで「キャブ下角端化」と表現されていました。
同じく竜華にいた78658もそうらしいです。
他にも変形キャブの機は居たそうですが理由は不明です。
これら3両が同じ鉄道工場の管内に居たことはなかったかと
調べてみましたが、戦前の製造直後くらいしかありません。
空制化に当たりキャブ前ランボードにタンクが装着された際
何らかの改造が施されたとする説が有力なようです。
が、小生の妄想は
該当機が製造終了間際の機ばかりなので
直ぐ後に製造開始されたC50の先行試作として
数両に施し全体的印象や使い勝手を確認したのではないか、
と考えました。C55の最後の2両が製造ラインにある内からC57に改造されたようにC50に化けたハチロクがいたなら面白いんですが。
こちらのブログ趣旨より逸脱して失礼しました。

あくまで推察ですが…

ありがとうございます。
東北旅行記は、数年ぶりの鉄旅行だったこともあり、試験的に写真多めで載せてきましたが、どうにか年内に掲載できてよかったです。
ただ、所要時間等を考えると今後は、乗り鉄については簡略記事にするべきかと思いましたが(笑)

ハチロクの件についての補足もありがとうございます。
蒸機については、基本的な外観と性能、主な使用線区などの大雑把について知識くらいしかないので、大したことは言えないですが……
在来形客車の場合は、製造または改造を担当した工場によって、形態差が生じることが多く、同一工場でほぼ同時期に製造・改造した車両は基本的に同仕様のことが多かったようです。
8620のキャブ下前縁の形状についても、個人的には、空制化改造時の担当工場による違いだろうと推察します。
(改造工事は基本的には図面に準じて行なわれると思いますが、細部の仕様は各工場に一任されることもあるでしょうから、それで形態差が生じたのではないかと…)
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