東武鉄道 半鋼製電車2題

先日の秩父鉄道訪問の前後には、今も残る東武鉄道の半鋼製電車を見に行っておりました。
今回はそれらの姿をご紹介いたします。
 
※知り合いによると、モニ1471は4月6日には健在でしたが、残念ながら11日には既に解体されていたとのことです…。
…結果的に、物凄くタイミングの悪い記事掲載となってしまいました。
(2008.04.11追記(他の赤文字部も同日追記))

その後、ネットを色々と見てみましたら、4月10日に解体されたようです。
…この日、天気がよければ再びモニ1471を見に行こうと思っていたのですが、雨だったので行きませんでした。
もし行っていたら、解体中の姿を目撃することになっていたかもしれませんので、ある意味、行かなくて正解だったのかもしれません…。(2008.04.12追記)

 
■4月3日(木)
まずは、国鉄東北本線…もといJR宇都宮線で小山に向かいました。
目的は……この車両を見ることでした。

東武鉄道モニ1470形モニ1471です。
元は、大正14年(1925年)製のクハ1形クハ4とのことで、当ブログで頻繁に登場していた(過去形…(汗))琴電の1000形・3000形よりもわずかに古い車両です。
モニ1471は引退後、1994年にJR貨物に引き取られましたが、その後長い間、小山駅の側線にシートをかぶせられた状態で放置されていました。
しかし、先月の後半になってシートが外され、当方はそのことを知り合いからの連絡で知りまして、様子を見に行ってきたわけです。
その結果はご覧の通りで、一部に腐食している部分があるものの、シートのおかげで、十数年放置されていたわりには、かなりいい状態を保っているように感じられました。


高い位置に設けられた、天地寸法の小さい下降窓は、いかにも大正末期製造の車両らしいように思います。
ところでこの形式は、ウインドシル(窓下の帯状の部分)はありますが、よく見るとウインドヘッダー(窓上の帯状の部分)がなく、幕板(窓上の外板)が吹寄せ(窓柱)の上にかぶさっていて、このような処理をしている車両は珍しいように思います。
客車好きの当方としては、国鉄のマシ35形食堂車が同じ処理になっているのが連想されますが。
(ひょっとしたら、私鉄では珍しくないのかもしれませんが、私鉄の古い車両の知識はあまりないのでわかりません(汗))


正面は、原形のウインドシル付、5枚窓とは全く異なる形態に改造されていますが、これはこれで、独特の味わい深い顔つきです。


この車両は、荷物電車に改造されているとはいえ、扉の幅が拡大されたのは中央部のみで、旅客車当時の姿を想像することは容易にできます。

ところで、これらの写真の撮影は午前11時台に行いましたが、撮影の自由度の高いこの側に日の当たらない状態でしたので、機会があれば、晴れた日の午後に再訪したいと思います。
→結局、再訪は叶いませんでした…。


戦前の東武電車の特徴の、お椀形通風器も残されています。


やはりこの時代の電車には、釣合梁式台車が似合います♪
しかも、この車両の車輪はスポーク車輪ですが、非常に華奢な印象を受けます。

ところで、この車両のシートが外された理由がわからないのですが、素人考えでは以下の理由が浮かびます。
 ①解体
  …ひょっとしたら解体が決まったので、最後のお披露目をしているのかもしれません。
 ②他の場所へ移動
  …線路は分断されていますので、トレーラーで運ぶしかありませんが。 
 ③シートの中がどうなっているか見てみたかったから、ためしに外してみた(笑)
果たして、どれが実態に近いのでしょうか…?
②で、どこかに保存なら最高ですが、普通に考えると①の可能性が濃厚のような気がします…。
→…残念ながら、やはり①でした。
これで東武の荷物電車は全て消滅してしまいました…。
しかし、シートを外してからすぐに解体しなかったことには、感謝したいと思います。



ところで、当方はこのモニ1471を見るのは初めてでしたが、約20年前?に同形式のモニ1472は見ているようです。
もっとも、現役時に見たのではなく、東武鉄道の車両を利用していたレストラン『ステーキハウス ペコペコ』(埼玉県三郷市)で食事をとったことがありましたので、おそらくそのときに見ているはず……というだけなのですが(笑)

話が脱線しますが、このレストランでは下記の車両が利用されていました。
 ●ED4020形 ED4022
 ●7300系 クハ361、モハ7304、モハ7325
 ●モニ1470形 モニ1472
 ●ワラ1形 ワラ4、ワラ19、ワラ35、ワラ39
 ●ヨ200形 ヨ210
 以上、計10両
当方はこの頃、鉄道に興味を持ちはじめて間もない頃で、当時はまだ蒸気機関車と旧形電機、旧形客車以外にはほとんど興味がなかったのですが(ヘンな子供…w)、シル・ヘッダー付のクリーム色の電車(7300系)の車内で食事をとったことや、それの運転室を物珍しげに覗きこんだこと、茶色い凸形の電気機関車(ED4022)の雄姿など、はっきり覚えています。
ただ、これらが東武鉄道の車両だとはっきり認識したのは、それから数年後のことだったのですが(汗)

…その後、このレストランは廃業し、車両はしばらくはそのまま残されていましたが、じっくり見てみようと思った頃には、車両が他所に移されるなどして消え去ってしまいました。

…当方はかなり近年まで、ごく一部の例外の他は、国鉄形以外にあまり興味のない人間でしたが(今から考えると信じられませんがw)、東武鉄道は私鉄の中では最初に興味をもった鉄道でした。
その要因としては、吊掛式の3000・5000系列が近年まで運転されていたことなど、色々ありますが、前述の『ステーキハウス ペコペコ』での東武車との出会いも、要因の一つだったことは間違いありません(笑)



その後は、知り合いの気動車狂M氏と北海道狂S氏と合流し、秩父鉄道の撮影に向かいましたが、その帰途に1ヶ所寄り道をしてみました。

東武鉄道の元特急車、5700系です。
5700系は、電車としては初めて好きになった形式の一つで(もう一つは国鉄の半流モハ40・41など)、この形式は吊掛式駆動の優等列車用として遅い時期まで残り、1991年まで使用されていましたが、当方が鉄道を頻繁に利用し始めたのは1992年からでしたので、わずかな差で現役の5700系を見ることは叶いませんでした。
もし、現役時の実車に接する機会があれば、半鋼製吊掛式電車への本格的な覚醒が、最低でも数年は早まっていたと思われます(笑)

…それから十数年の時を経て、レストランとして利用されている車両ではありますが、ようやく実車を見ることができました♪
(本当はこの店で食事をしたかったところですが、この時間はあいにく、非営業の時間帯でした)
ベージュ色の部分の退色が進んでいるのは残念ですが、そのあたりについては止むを得ないところです。
なお、これの所在地については検索すれば容易にわかりますので、ここでは触れないでおきます。

このレストランで利用されているのは、クハ703とモハ5703で、モハについては前面がないのですが、これの前面は東武博物館に展示されています。
ただ、東武博物館に展示の前面は、雨樋縦管が撤去されていますので、晩年の姿とは異なっています。
また、他に1編成(モハ5701+クハ701)が東武動物公園駅近くにシートをかけられた状態で保管されていますが、これの今後についても気になるところです。
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